初参加の鶴岡100キロマラソン

1987年9月13日　丹代政俊　

　1987年7月、サロマで負けたと落ち込んでいたとき、鶴岡100kmマラソンを思い出しました。
　鶴岡100kmマラソン、1986年にはサロマ湖100kmと同日開催のために諦めた大会、今年は参加できると思い主催者の菊地さんに電話をしました。
　鶴岡への行き方、宿泊等の問い合わせをしたところ菊地さんは庄内訛りのあたたかい声で丁寧に教えてくれました。
　1987年9月13日、第4回鶴岡100kmマラソンに参加しました。
　スタッフとランナーが一緒に作る大会、参加者一人一人が主人公になれる大会、そしてアットホームな運営に感動。速ければいい、勝てばいいと思っていた私の姿勢が変わっていきました
　このあと鶴岡100kmマラソンは、私の中で日本一の大会になり毎年欠かさず参加をしています。100kmの完走ができなくても走れなくても（歩くことで）参加をしています。

9月12日(土)曇り
　５：５０起床、慌ただしく朝食とトイレを済ませて７：０３の東京行きで出発。
　９：１０の新幹線で新潟へ、そして新潟発１１：１３の特急で鶴岡には１３：１２に到着。出羽ホテルへ（タクシーに中根さんと相乗り）。ホテルに着いてすぐ明朝のパンを買いに行った。

　コース下見に参加した。武田さん（庄内弁丸出しの明るいスマートな方）が楽しく案内をしてくれた。
　開会式はすごく楽しい雰囲気。アットホームで手作りで、そしてスタッフがみんな若くて、やる気が伝わってくる。

　鶴岡に来て良かった。お土産もどっさりいただいた。

　夕食は蕎麦定食と寿司とおにぎり２個とスパゲッティ。そしてチョコレートとデキタブとマシュマロと羊羹とジュース、よく食べた。今日は２１：００には寝られそうだ。

9月13日(日)晴れ
　第4回鶴岡100kmマラソン。
　ゆうべは２１：００に寝て、朝の４：００まで（モーニングコールで起こされるまで）しっかり眠れた（一人部屋はいい、しっかり眠れる）。
　朝食は朝が早すぎてホテルの食事はとれないので、買っておいたパンと持ってきたジュースで済ませた。そしてゲータロード280×2杯と、リポビタンＤを飲む。
　スタート地点まではホテルのバスで送ってもらった。

　スタートは、いたってなごやか。１周目と２周目は地元のランナーに引っ張ってもらった。道が分からなくて自信がなかったので助かった。

　１周目(10km)は41分28秒、２周目は42分08秒、
　３周目は一人になって44分17秒、４周目はペースダウンして46分22秒、
　５周目が47分09秒、６周目が疲れてきて48分43秒、
　７周目はなんとか持ちこたえて48分53秒、しかし疲れた。
　　ここから佐藤さんが引っ張ってくれて８周目が50分37秒、
　９周目が54分43秒、10周目は全エイドでゆっくり挨拶をして65分18秒、
　１００ｋｍを８時間０９分３８秒で走った。

　実にありがたくて楽しい大会だった。特にエイドステーション、10kmの周回コース上にＡ～Ｄまであって、それぞれが工夫をこらしたユニークなメニューと雰囲気を持っていて、そして走るために大きなサポートをしてくれる。
　Ｂステーションでは大騒ぎで記念写真まで撮ってくれた。

　ラスト３周は、へばった私にくっついてスタッフの佐藤さんが引っ張ってくれた。つらかったラスト３周のペースが大きく落ちなかったのは彼のおかげである。
　佐藤さんと一緒にゴールした。

　大会中、鶴岡工業高校無線部がコース上と大会本部との間でランナーの現在位置、状況の連絡をとってくれた。
　大会本部では鶴岡吹奏楽団の演奏が、ずっとランナーを出迎えてくれた。鶴岡吹奏楽団は閉会式も盛り上げてくれた。
　閉会式であいさつをさせてくれた。期待の何倍も素晴らしい大会であったこと、走ることへの大きなサポートに感激し感謝、という内容のあいさつをした。
　２０：００～は出羽ホテルで反省会。飲んで全員が感想を言ってビデオを見た。自分の走る姿を見るのは面白いものである。

９月１４日（月）晴れ
　朝、６：３０までぐっすり寝ていた。
　７：００に朝食、初めてこのホテルで食事をとった。荒木さんと浪岡さんに会った。宍倉さんにも会った。
　食事のあと、来年の再会を約し、みんなとバイバイして駅へ。９：１５の白鳥号で新潟まで、そして１１：３６の新幹線で上野へ。
　車内で駅弁を食べたりビールを飲んだりした。昨日のことを思い出すと楽しくなる。
　鶴岡100kmマラソンの素晴らしさ、みんなに口で伝えても分からないだろうなと思って、はがゆくなる。
　帰宅して夕方、利和子さんとジョグをした。一所懸命に話した。