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2021 広島-長崎リレーマラソン
あの空に、あの川に、あの道に、
あの人に思いを馳せ
平和を願い、走りました
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２０２１年 ８月 ６日 〜 ９日
「チーム絆」 丹代 政俊 |
昨年（2020年）８月９日、11:02、長崎原爆落下中心地公園とＺｏｏｍで繋ぎ、オンラインで黙祷。 このときには「来年はあの広島から長崎の道を走れる」と思っていました。 ９月、休止していた「うたごえ喫茶」を再開しました。２ｍのフィジカルディスタンスをとるため、定員は半数以下。マスクとフェイスシールドを併用して小さな声で歌いました。しかし新型コロナウイルスは、また感染拡大。９月、１０月、１１月、１２月と続けたのですが、２０２１年１月からまた休止を余儀なくされました。 「うたごえ喫茶」、３月から再開できると思っていたのですが、新型コロナウイルスの感染は収束・終息せず、再開はできないままです。 2021年、春 春には「２０２１ピースウェーブ・フェスティバルｉｎ青梅」を開催する予定でした。これは、「戦争する国」ゴメンです！ を合言葉に、ゴスペル、オールディーズ、Ｊ−ＰｏＰ、カントリー、合唱、琴、三線、朗読、ヒップホップダンス、チアダンス、民舞、紙芝居、絵画、写真 等を持ち寄り交流をする企画です。しかし大人数が一つの会場に集まる、このイベントの開催は新型コロナウイルス感染拡大のリスク大と判断、中止となりました。 ２０２１「広島−長崎リレーマラソン」へのお誘いが凛峰さんから届いたのは、そんなときでした。「チーム絆」としての参加は最後になるとのこと。 「丹代は参加します」と返信しました。 ８月になりました。 新型コロナウイルスの感染拡大を抑える気も能力もなく、オリンピックを開催することだけに熱心な政府のせいで新型コロナウイルスは感染拡大し、医療従事者や病院や保健所に負担がのしかかり、危機的状況になっていました。 「広島−長崎リレーマラソン」、今年もできる限りの新型コロナウイルス感染予防対策をとっての開催となり現地に行けないランナーも参加可能な方法が考慮されていました。 「チーム絆」は全員が走った距離を凛峰さんが毎日集計して、８月９日にトータルの距離を423.4km以上とする方式での参加です。 8月6日、スタート 8:15、Ｚｏｏｍミーティングに参加して黙祷。 9:00、越田さんたちのスタートにオンラインでバイバイ。 9:30、スタート。一気に１２ｋｍ、と思って今井城址に向かい霞川沿いを走りました。しかし暑さで２０分しかもたなくて超スローペースに。途中で（藤橋城址で）折り返しました。 折り返したら、もっと暑くなりました。追い風で無風でした。 木陰で止まると良い風が♪ しばらく涼んでいました。７ｋｍ走りました。 
若草公園まで0.6km＋若草公園0.87km×５周＋家まで0.6kmで5.5km走りました。 ・・・ 思い出しています ・・・ ８月６日の思い出は「玖波―錦帯橋（ｏｒ川西）」。あの区間、４回走りました。 初めて走った時は一人で、苦の坂に辿り着く前にウロウロ、暑さでフラフラと錦帯橋に着いたとき凛峰さんがスポーツドリンクを持って迎えてくれました。 ２回目は凛峰さんと一緒、３回目は安田さんと一緒、コースを覚えたのでコースガイドの気分で走れました。 ４回目は貝畑さんと一緒、土砂崩れで苦の坂には行かず、油見トンネルを通る迂回コース、錦帯橋で凛峰さんがアイシング用氷とコーラとかき氷を持って迎えてくれました。 8月7日、二日目 霞川を遡って、勝沼城址を横に見上げて、丘を越えて、黒沢川を下って、丘を越えて、霞川を遡って帰るマイコース、「小曽木コース」と呼んでいる14.7kmです。 
・・・ 思い出しています ・・・ ８月７日には苦しくて辛いけどありがたい思い出があります。 ２０１２年８月７日の朝、四辻駅でした。 私は徳山から新山口の区間を走ったのですが、オーバーヒート状態になり、ペースが大きく落ちて新山口の「ホテルα-１小郡」に6:00到着の予定が7:00を過ぎてしまいそうになりました。 夜明け前の4:30、鈴木さんに電話をしてその旨を話したところ、鈴木さんと凛峰さんが私の不調の対応策を考えてくださり、到着を四辻駅にして残り6kmを鈴木さんが走ってくださることに。 四辻駅に辿り着いたのが8月7日の5:55。まもなく鈴木さんが電車で到着し、タスキリレーができました。この区間、私が走るのは45kmの予定でしたが39kmになりました。 あの時、四辻駅まで迎えに来てくださった鈴木さんは、「サロマの母」ではなく「広島−長崎の女神」でした。 四辻発6:24で新山口へ。「ホテルα−１小郡」に行ったら凛峰さんが迎えてくれました。部屋を借りてくれて、時間延長の手続きをしてくれて、部屋に行ったらラーメンとメモが置いてありました。メモには15:00まで延長のこと、黒崎までの電車の時間、使っていないタオルのことが書かれていました。シャワーを浴びながら洗濯をして、凛峰さんのラーメンを、泣きながら食べました。 15:00前に延長料金を払って新山口駅から黒崎へ、16:48黒崎に到着。「チーム絆」は予定から３時間ほど遅れているとの情報が。今夜の宿「飯塚どっとん」には22:00頃着くと言って予約をしているが、このままでは夜中の1:00になりそう。宿に電話を入れたら「22:00までは待っているつもりだったけど24:00過ぎじゃあ寝てしまうよ、普段は21:00に鍵をかけて寝る」とのこと。困って、なんとか泊めてくださいと頼んだら「じゃあ着いたら電話して」とのこと。泊まれそうで、ちょっと安心。 楽松さんが今夜の私の区間の一部（直方から飯塚の15.5kmのうちの直方から小竹までの6.5km）を走ってくださることに、感謝。 楽松さんの荷物を預かってアンパンを買って越田さんと一緒に小竹駅へ。鏡さんが来て、越田さんは闇の中に走って行ってしまいました。鏡さんもすぐに電車で移動。一人で22:00過ぎの小竹駅前で楽松さんを待ちました。誰もいません。じっとしていると蚊に刺されるのでうろうろ歩き回っていました。 楽松さんが来ました。22:57小竹駅をスタート、体調はすっかり回復していて調子良く走れました。 0:10飯塚駅前で渡部さんにタスキを渡しました。 渡部さんもずいぶん待ちくたびれたと思います。歩いて「飯塚どっとん」へ。八重樫さんが「飯塚どっとん」のおじさんと話をしておいてくれました、感謝。鍵を八重樫さんが預かっていてくれて、部屋への案内、風呂場や洗濯機の使い方を教えてくれて、おまけにいきなりビールを飲ませてくれました。 シャワーを浴びて洗濯をして、ゆっくり眠れました。 8月8日、三日目 午後、雨が止んでから走り始めました。七国峠往復の10kmです。 霞川沿いは通らず、谷野→木野下→岩倉街道を横切ってすぐ山道に入ります。涼しいと思ったのですが違いました。気温は低いのですが湿度が高くて汗が止まりません。ゆっくり走なのですが、汗がすごかったです。 ・・・ 思い出しています ・・・ ８月８日には苦しくて辛い思い出があります。 ２０１７年です。この年、サロマ湖100kmウルトラマラソン完走のあと、走ると右脚に痛みが出るようになりました。痛みが出るところは膝裏だったり 膝外側だったり ふくらはぎだったり 腰だったり。でも手術をした左膝ではないことと膝内側ではないことであまり心配はしていませんでした。 しかし８月になって「広島−長崎」直前になっても走ると痛くなる状態は変わっていなくて悩んでいました。８月３日の朝、凛峰さんにメールを書きました。「困りました。右膝が痛いです。右膝の外側や裏側に痛みが出るようになりました。外側なので腸脛靱帯炎かなと思っていたのですが、膝の裏側やふくらはぎのつけねが痛くなったりもします。走ると痛くなるので7月はあまり走っていません。昨日まで３日連続で２〜３ｋｍ走っているのですが、走ると痛くなります。この一か月、10kmが最長です。このまま「広島−長崎」を走りきる自信がありません。」 でも「チーム絆」は走力と企画力と配慮力にあふれていました。私の走る区間はすべて２人を配置（ペア走に）するようにリレー表を組み直し、私が途中で走れなくなってもタスキが繋がるようにしてくれました。 ２０１７年の「広島−長崎」、８月７日までは走れました。 ８月８日の朝は神埼から佐賀の10.2kmを凛峰さんと２人で走りました。 13:35凛峰さんと２人で大町から武雄温泉までの9.1kmを走り出しました。北方駅を通過して337km地点で右膝外側の痛みがひどくなりました。ここで凛峰さんに「すみません、ここでリタイアします」と言って歩き始めました。次の駅は高橋。高橋駅の電車時刻を調べたら15:22、その時14:15、１時間以上ありました。高橋駅までの3kmをゆっくりと歩きました。暑い！ 諫早に着いてホテルにチェックインしてまずアイシング。しばらく休んでコンビニまで買い物に。右膝外側に痛みがあってゆっくりしか歩けません。途中で雨が落ちてきました。でもゆっくりしか歩けません。帰ってきてまたアイシング。 夜、最終日に原爆落下中心地公園まで行く方法について鈴木さんと凛峰さんが考えてくださり、長崎駅からタクシーで行くことに、介護者として鈴木さんが同行となりました。 8月9日、最終日 若草公園を長崎原爆落下中心地公園と思って歩いて行きました。 10:00スタート。 若草公園では雨が上がって蝉しぐれ。 「広島-長崎リレーマラソン」の記憶は蝉しぐれと共にあります。 
今年もみんなで長崎まで走りました。 「チーム絆」のみんなで走った距離は769.82kmでした。 帰ってきてＺｏｏｍで長崎と繋いで 11:02、黙祷。７６年前の惨禍をもたらした戦争を憎み、殺された７万４千人余の魂に思いを馳せ、平和への願いを、祈りを 捧げました。 
・・・ 平和を願い、走りました ・・・ 毎日、走っていて思い出していました。思い出すのは「チーム絆」や八重樫さんや越田さんや参加ランナーの方々に助けられたことばかりです。感謝です。 「うたごえ喫茶」は未だに再開をしていません。「２０２２ピースウェーブ・フェスティバルｉｎ青梅」は来春に開催を予定していますが、また中止になるかもしれません。新型コロナウイルスの感染収束・終息を祈るばかりです。 |