2016 第1回
天竜川リバーサイド ウルトラ・マラニック

(大会は)2016年5月2〜4日

天竜川リバーサイド ウルトラ・マラニックに参加した。
  スタートは5月2日(月) 12:00 岡谷市 諏訪湖・釜口水門
  ゴールは 5月4日(水) 12:00 磐田市 竜洋海洋公園
48時間で225kmを走る。

「完走はそんなに難しくない」と思っていた。

しかし、この大会に向けて不足していたものが三つ(練習不足、準備不足、寝不足)。
体調不良も三つ(風邪気味、二の腕に痛み、左目に炎症)。
余分なものがいっぱい(体脂肪、予備電池、メガネ、ルーペ、カッター、カメラ)。
完走できない理由が揃っていた。


4月24日(日)雨のち曇り

うたごえ喫茶の一日。 朝、雨なので利和子さんに車で送ってもらった。 帰ってきて楽譜の整理をしてから仕事。 気がついたら21:00になっていた。
走らず


4月25日(月)晴れ

天竜川に向けて長い距離を走っておきたかった。 30km走ろうと思ってスタートしたが、夜の会議の資料を作る時間が足りないので途中で折り返した。 資料は会議に間に合った。
天竜川に向けて準備ができていない。 心も体も忙しい。
21km


4月26日(火)晴れ

長い距離を走りたかったが、仕事が終らない。 時間がない。
走らず


4月27日(水)雨のち曇り

2回走れた♪ 丘越えコースを走って、夕方は本山さんの伴走。
27.7km


4月28日(木) 雨

一日中仕事、夜は会議、走れなかった。
走らず


4月29日(金) 晴れ

高石ともやさんのコンサート(第20回バングラディシュ奨学基金チャリティーコンサート)。
つくばエクスプレスに乗るところでホームまでの道が長すぎて(深すぎて)心配になった。
でも浅草に着いたらすぐ分かった。
13:15、日本基督教団浅草教会に到着。 開場時刻前だったが入れてくれた。
13:30ごろ、チューニングの音が聞こえてきた。 ギター、そしてバンジョー。
ともやさん、10分前に植田さんと一緒に登場。 そして14:13まで江幡先生のこと、本のこと、話していた。 今日のテーマは − 思いどおりにならない体と死に向きあう70代の夏 − だった。 ともやさん、マーチンD-28とバンジョーとフィドルで歌っていた。
走らず


4月30日(土) 晴れ

今日こそは天竜川の準備を、と思っていたが、仕事が夕方までかかってしまい、夕食前に走って、帰ってきて夕食を摂らずに準備。 天竜川の準備、少しはできた。
7.7km


5月1日(日) 晴れ

朝、早起きをして反射板のデイパックへの取り付け、ヘッドランプとピカピカの確認。 そして地図を辿る。 地図の分かりにくいところはグーグルアースで確認。 20:30、やっと終った。 明日の朝のウェアは決めていないがあきらめて夕食にした。
4.7km


5月2日(月) 晴れ

5:00起床、河辺発7:13で出発。 10:06岡谷に到着。 親切な地図で釜口水門はすぐ分かった。
12:00スタート。 10kmを約1時間半のペースで走った。 暑いが汗でビショビショという感じではない。 でも尿は濃い色になっていた。

夜になる前にペースが落ちていた。 眠い。 でも我慢して、走った。
70km


5月3日(火)曇りのち晴れのち雨

もうすぐ夜明け、というあたりで居眠り走行をしてフェンスに激突、フェンスの横は側溝だった。 怪我はなく、長袖Tシャツの袖が汚れた程度で済んだ。

夜が明けてから転倒(歩道から足を踏み外して車道にバタン)。 走りながら眠ってしまった。 右手てのひらにちょっと深い傷、路面の小石をたたいてしまった。
左膝にすりむき傷(タイツは破けていなかった)。
左足ふくらはぎに痛みが発生(つま先で急激に着地をしたことによる)。

朝、あたたかくなってきたころに段差に躓いて転びそうになった。 やはり走りながら眠っていた。 右足ふくらはぎに痛みが発生(つま先で急激に着地をしたことによる)。

右手てのひらの血が止まるまで困ったことと、痛みが消えるのに時間がかかったふくらはぎ以外、走ることに支障をきたす怪我はなかった。 よかった。 しかし、もしあのときに車が来ていたら、もしあのフェンスの切れているところで横に移動したら転落した、もし転倒したときに膝を打っていたらなどと考え出したら、これからは仮眠の時間を確保しなければならないという考えが頭の中を支配していた。 でも時間はなかった。

24時間で125km地点まで行かなくてはならないと決めていた。 しかしオーバーしていた。 仮眠の時間がない。 でももう一晩徹夜で走り(歩き)続けなければ完走ができない。 無理だ。 眠らない自信がない。 大怪我をする可能性大、と思って撤退を決めた。 サロマのために、そして来年の完走のために。

131km地点のレストステーションにたどりついたのが14:35。
スタッフのU野さんがトン汁やトマトやキュウリやコーヒーゼリーを食べさせてくれた。 大嵐という駅から車内で車掌さんから切符を買う電車に乗って豊橋へ、豊橋から東海道本線で浜松へ、浜松に泊まった。
61km


5月4日(水)晴れ

4:00、目が覚めた。 外は嵐だった。
みんな嵐の中を走っているのだ、と申し訳ない気持ちになった。

朝、浜松から豊田町へ、豊田町駅から天竜川に向かって歩き、堤防を乗り越えて河川敷に出た。 天竜川リバーサイド ウルトラ・マラニックの216.4km地点だ。
そこからゴールまで9.6kmを歩いた。

タイムアップの10分前くらいにゴールした。 リタイア宣言をして電車で移動して泊まって、そこから今来たのですと言ってもゴールテープを切らせてくれた。 写真も撮ってくれると言うのだが、それは断った。 「来年のたのしみにします」と言って。
走らず


 
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