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１９９３年 ６月２７日 丹代 政俊
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開催日が一週間早くなって６月になった。雨だった。雨のサロマは寒い、冷たい雨で辛い走りになった。雨のことは気にしていなかった。今までの７回すべて暑かった印象しか残っていなかったためである。朝のうちは寒くて手袋が必要なこともあったが、今回のように全身が冷えて辛い走りになったのは初めてである。 サロマは暑いと思っていたのだが、雨が降ると冬並みの寒さになる。暑さと寒さと両方に勝てる体力が必要である。  ６月２６日（土） 東京は雨、北海道は晴れ 朝、のんびり起床。河辺発９：３９の青梅特快で出発。河辺駅までは青梅市民会館（中学校の音楽会会場）に向かう利和子さんと一緒。羽田には１２：００前に着いてゆっくり待ってＪＡＳ１８５へ。 Ａ３００はちょっと遅れて（１４：４５ごろ）女満別空港に到着。山口さんと一緒になった。常呂町民センターでは祥子さん、木戸さん、菊池さん、隆子さん、またいっぱいいっぱい再会。サロマ同窓会である。東急リゾートでは西原さん、遠藤さん、小島さん、松田さん、、夕食は「サロマの母」隆子さんと一緒。ビールを２本注文。部屋に戻っておにぎりを２個、ゲータロード２８０×２杯、ピットイン×１袋、しっかりと食べた。 ６月２７日（日） 雨、雨、雨 '９３サロマ湖１００ｋｍマラソン。朝、いつもより１時間遅く２：３０に起床。これはスタート時間が１時間遅くなったためであり単純に多く眠ることができる。いいことだ。朝食はご飯と味噌汁＋パンを２個加え、オレンジジュースも飲んだ。あとはいつものゲータロード２８０×２杯、そして果汁１００％ジュース。 ６：００スタート。海外招待選手、小島さん、柏原さん、有力選手が大集団の先頭グループで走っていた。私は気が付くと第２集団。でも先頭のペースは上がらず、ずっと同じ間隔。それではとじっくりとペースアップをして行ったら先頭集団に追いつき、そのまま集団の先頭列に。 ５ｋｍ地点は北海道の丹羽さんがトップで通過（１９分３３秒）。その後、丹羽さんと併走。１０ｋｍ通過は３９分０８秒。竜宮台折り返しをトップで通過。みんなとすれちがって手と手で交歓をするときまではトップで突っ走ろうと１５ｋｍ地点もトップで通過。なんと５８分２２秒である。頭がおかしくなっている。でも、すれちがうランナーと楽しい挨拶ができた。気分はとんでもなくハイであった。 
３０ｋｍ地点までは２１分台／５ｋｍでなんとかつないだのだが、２２分台、２３分台と落ちてきた。４２．１９５ｋｍ地点は辛うじてサブスリーで通過。５０ｋｍ地点ではさらにペースダウンして３時間３７分３８秒。自己ベストには届きそうにない。そしてもっと重要なことは身体がオールアウト寸前であったことである。腕も脚も冷えきって動かなくなってきている。２７分台、２８分台でよたよたと走る。そして、ついに３０分台に。 ワッカの入り口近くで北海道の木戸さんと東京の鈴木さんとフランスのフーゲット・ジョールさんが抜いて行った。木戸さんとはよくこういう場面になる。くらいつけばなんとかとの思いでついて行った。ジョールさんは女子のトップだったためカメラ車がくっついている。これも元気になってきた理由の一つ。ジョールさんが「あと何キロ？」という意味のことを言ったので、「スリーキロメーター」と言うと「トゥルワ？」とかえってきた。 
なんとかジョールさんに引きずられてゴール。ゴール直後、ジョールさんは疲れがひどいようで椅子に座って動かなかった。報道陣やスタッフが取り囲んでいて握手もできなかった。でも、閉会式が終わってホテルに戻ってロビーで「コングラチュレーション」と言って握手ができた。彼女は笑顔でなにか言ったのだが意味不明（たぶん「ありがとう」）。ゴールタイムは８時間２６分０７秒。総合順位はゼッケン番号と同じ１８位。年代別６位だった。走り終えてシャワーを浴びてマッサージをしてもらってストーブの近くで暖をとって暖まるのに１時間ほどかかった。身体のダメージも大きい。筋肉痛がこれほどひどいのも初めて。冷えに対する侮りがあった。北海道の雨、ウルトラマラソンにはつらい。 今回は、こんな状態でも完走できたのだから良し、という気分と、こんなひどいタイムで、という気分との両方がある。でも今筋肉痛のかたまりではあっても元気な自分があるということで良かったと思う。元気で走り続けていれば来年また挑戦ができる。 ６月２８日（月） 北海道は晴れ時々大雨、東京は晴れ時々曇り 朝、今年はダメージがひどいので走らず。ゆっくり寝ていて、ゆっくりと食事。また遠藤さん夫妻と一緒になった。 帰路はＪＡＳ１８６便。家に着いたのは２０：１０ごろ。ちょうど良い時間。 |